旅、ときどき市場

あっちにフラフラ、こっちにフラフラ
旅好きライターの日常&「市場」散策記
食べ物が売られている場所が好きなんですよ。
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ラジオ出演

すみません、すっかり告知ブログと化してる
当ブログですが、また告知です。
それも、例によって前日に。

明日、ラジオに出まーす。

NHKラジオ第一です。ラジオ体操がかかるやつです。

「つながるラジオ 金曜旅倶楽部」
という番組で、午後4時05分頃から
「旅の達人」というコーナーに出演します。

http://www.nhk.or.jp/tsunagaru/tabikurabu/index.html

1時間近くの生放送で軽くビビってますが、
機会がありましたら聞いてみてくださーい。

| 松岡絵里 | - | 12:22 | comments(23) | trackbacks(0) | - | - |
テレビ出演告知
 
明日、というかもう今日だ、
16日(木)、夜MXテレビに出まーす。

21時から、生放送らしいです。
出演はたぶん21時15分すぎ?

市場の話をする予定。

ザ・ゴールデンアワー
http://www.mxtv.co.jp/gold/


テレビに出るのなんて、本業ではないので
何がおきることやら。
何が起きてもそっとしておいてください(弱気)。


| 松岡絵里 | - | 00:48 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
ラジオ出演


今週末、5月23日の日曜日、
朝7時30分から15分ほど?ラジオJ-WAVEに出ます。

だいぶ前にお仕事でご一緒したナイスな活動家、
koko丹羽順子さんがナビゲーターを務める
「LOHAS SUNDAY」という番組。
フードコーディネーターの野村友里さんとおしゃべりします。

たまには日曜日、早起きしてLOHASなラジオを〜

| 松岡絵里 | 日常 | 01:42 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
トークショー


本日、旅の本屋「のまど」でトークショー。
来てくださったみなさん、ありがとうございました!
そしてイベントを開いてくださったのまどさんにも感謝感謝。

いやあしかし、なんだかとってもいい体験をした。
「高校生のときに『してみたい! 世界一周』を買って、
大学生になって世界一周してちょっと前に
帰ってきたばかりなんです」というキュートな大学生の子がいたり。
「旅がしたくなった」と言ってくださる方がいたり。

日ごろ読者の方と面と向かって話す機会ってそう多くないから、
私たちもものすごくためになったし、新鮮だった。

そして本を買っていただいた方も多数いて。
私たちも、帰り際にのまどさんで旅の本をお買い上げ。
こうやって本がまわって世界も広がっていくっていいなと思った。

本と旅と出会った方々に感謝感謝の夜。


nomad

| 松岡絵里 | 日常 | 00:57 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
無事帰国


 無事に日本に帰ってきた。

心配していた空港へのバスだが、
護衛の方々に見守られながら、すし詰めで出発。

(↓ツーリスト用車両)
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途中マオイストの集団が待機するエリアをいくつか抜けたが、
特に問題もなくスルー。唯一動いているバスとして、途中でも
ワラワラ人が乗ってくること以外は
さしたるトラブルもなく、無事空港に着いた。

ただし同じバスに乗り合わせたオランダ人の男の子は、
昨夜タメルでマオイストの投石に遭ったとのこと
その一部始終をムービーに収めていてみせてもらったのだが、
レストランの中で突然ガチャンガチャンとガラスが割れる音に続いて、
パニックに陥った客の奇声が聞こえてきて
さながらバイオレンス映画のようだった。

なんでも投石に遭ったのは、建物の3階にある
3つ星のフレンチ・レストラン。
ムービーを見る限り、ヨーロッパと大差ない、上品な内装だ。
ビルの3階だし、外からは営業しているかどうか
見えにくい店舗だったらしいが、食事をしていたら
いきなり10数人?のマオイストが乱入してきて、
いますぐ営業を停止しろと言ってきたらしい。
店主が「まあまあ、あと少しだけ」とゴネたのが悪かったのか、
いきなり投石が始まったという。

そういえば私たちも昨日は本来の営業時間8時を過ぎても、
同じようにわりと高級目のレストランでのんびり食事をしていた。
運が悪ければ私たちがいたレストランだったかも・・・と思うと、ちょっと怖い。

それから、下記にコメントをくれたかずなりくん情報によると
私たちの宿の隣のネットカフェも投石に遭ったそうだ。
ってか、それ、思いっきり危ないじゃん。ひー。

なんだかほうほうの体で帰ってきた感じがしたのに、
いざ仕事の人と顔合わすと、「ネパール、楽しかった?」
無邪気な質問がやってくる。うーむ。
本当に日本では見事に報道されてないんだねえ。

| 松岡絵里 | 世界の旅 | 23:55 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
ネパール、ストの楽しみ方


今日もまたストで、外に出てもやっぱり100パーセントお店がやっていなかった。
ストもこう続くと、こちらもスト慣れしてくる。
朝食は、前日の夜に闇夜の中でゲットしたパン。
通称ヤミパン(笑)。

ちなみに今回のストライキを簡単に説明すると、
ネパールの政党のひとつであるマオイストが
首相の退陣を求めて5月1日に大規模なデモを行い、
それに対し首相は「いやいや辞めてなるものか」と
要求を突っぱねたために、無期限のストに突入した、という経緯がある。

で、それがなぜ全土的にお店が閉まってしまうかというと、
「今日からストですよ、お店はやっちゃダメですよ」というお達しが
マオイストから出され、それを無視して営業していると
お店が襲撃にあったり、また多額の寄付を求められたりするためだ。
市民はマオイストを怖がっているのだ。

(↓こんな感じでいたるところにマオ・ポスターが)
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実際、マオイストのデモ行進が近づいてくると、
お店の人はそれまで数十センチぐらいあがっていたシャッターを
寸分の隙なくピッチリと下ろす。



また自転車に乗って町を走っていると、
対向車線から来る地元の人のバイクが目の前で停まり、
「あっちにマオイストの集団いた?」と
聞かれることすらあった。バイクも禁止されているため、
うっかりバイクでマオイストの集団に出くわすと、
最悪袋叩きになる可能性があるのだ。

といっても途中で会ったネパール人いわく
「ごめんごめん、一回だけだから」と言って通してもらったそうで、
そのへんは考えるよりもシビアでないようだ。

実際、誰に聞いても「いつ終わるかわからない」という
今回の無期限ストライキだが、数日滞在しているうちに、
さまざまな「抜け道」があるのがわかった。
先のバイクの件しかり、「まあ、いっか」みたいな
アバウトな部分がかなり残されているのだ。

まず、日中は全土的にシャッターが下りているものの、
午後6時〜8時の間だけ商店は営業をしていいことになっている。
ただしこれはタメルなど首都カトマンドゥの中心地ほど
厳格なようで、逆に言うと郊外に出るほどユルく
中心地から少し離れた商店などは普通に営業していたりする。

(↓ここのドーナツ屋さんも普通にやってた。
ドーナツ、あげたてフワフワで激ウマ!)

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また、薬局は通常通り終日営業している。それから
屋台や露天はある程度OKなようで、野菜やフルーツは買える。
あとは「こっそり営業」、つまり表向きにはお店は
閉まっているように見えるが、こっそり入れる裏口があり、
中は普通に営業していたりする。

(↓このおじさんは堂々とやっていた)
ns5


私たちが「ヤミパン」を買ったものそんな感じだった。
ゲートで「パンを買いたい」と告げると、「カム!」と
いささか強引に裏口に案内され、中に入ると
外に明かりが漏れないようにローソクだけで営業していて、
パンは普通にずらっと並んでいた。

つまり市民の最低限のライフラインは確保されているわけで、
逆に言うとだからこそ「無期限」、
長引く可能性が高いとJICAの小川さんは言っていた。

一方、町を見渡すと、みんなヒマそうだ。
おじさん、おばさんたちは外に座って、
ただひたすらおしゃべりしたり、時には
チェスなどのゲームやギャンブルに興じていたりする。

一方、子どもたちにとっては車が通らない道は格好の遊び場のようで、
道の真ん中で自転車に乗ったり、ボールで遊んだり、はしゃぎまくっている。
若者たちは街をほっつきまわったり、スポーツに汗を流していたりする。
ちなみに人気なのは、クリケットとバトミントン。
特にバトミントンはけっこうやりこんでいるようで、
みんな無駄にレベルが高い(笑)。

(↓クリケットで遊ぶ子供たち)
ns4

私たちはストの間中ずっと自転車で首都カトマンドゥから
郊外に出かけていたのだが、行き道の午前中に
バトミントンをしていた少女たちが、
夕方になって帰り道で同じ場所を通りかかったときに
まだバトミントンをしてたときには笑った。
正味6時間以上、バトミントンし続けていたんだろうか?

私たちの遊びといえばひたすらチャリで遠出、
これまた小学生っぽいのだけど、
実は今回は、それが楽しくて楽しくて仕方なかった。

そもそもは「神秘のヒマラヤ、神々の座に抱かれて」みたいな
旅を想定していたのだが、いざ蓋を開けてみたら
「高尾山をゆく、すこやかウォーキング」
「古都鎌倉を自転車散歩」ぐらいにトーンダウンした感は否めないが、
それでも実は私たちは帰国を目前に控え、
「いやあ楽しかったねえ」とお腹いっぱいなのだ。

なにしろネパールはただ歩いていて飽きさせない要素に満ちている。
ストだからさっさと都会を逃げ出そうと、あらかじめ
マオイストの通らない道をチョイスして自転車でスタートする。
すると、目の前からマオイストがやってくる(!)

仕方ないから「ナマステー」と余裕の笑顔で通り過ぎると、
一瞬向こうは驚き、それから好奇心に満ちた顔で
ちょっぴりハニカミながら「ナマステー」と笑顔を返してくる。

そもそも、今回のストの張本人マオイストは
ネパールの田舎に暮らす若者たちが中心で、
なんというかひとりひとりを見ると田舎から来た純情少年と
ちょっぴり背伸びしている不良少年という雰囲気の子が多いのだ。

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その時点で、お姉さん、ダテに旅してないよ、
ちょっぴり強気に出られたりする(笑)。

しばらくチャリをこぎ進み、ちょっと汗をかいたから
ローカルな茶屋に腰を下ろす。するとわらわらと子どもが集まってきて、
「どこから来た?」「名前はなんだ?」と質問攻めに合う。

写真を撮れと言われ、撮ったのを見せると大はしゃぎ。
ネパール人はインド人同様、写真に撮られるのが大好きだ・
ひとときを過ごして、まるで大スターのような扱いで仰々しく送り出される。

しばらく行くと公園が現われ、中に入ると普通にお祭をやっている。
ストなのに!
 ストより祭りが大事、なのもいかにもネパール。

しかしこの日のために一張羅の赤いサリーを身にまとい、
次々に祈りをささげ、ライブ音の前にダンスを踊っている女性たちを見ていると、
いやはや本当の幸せってなんだ? なんて気になってくる。
彼女たちはストなんてどこ吹く風、無条件に楽しそうだ。

公園を出てしばらく行くと「お腹がすいたねえ」という話になり、
通りを流しているとあっさりとオープンしているお店を発見する。

ネパール定番の軽食であり、日本の餃子をスパイシーな
ソースで食べる伝統料理「モモ」を出すお店。
入ると、湯気ほかほかのモモと、さりげなくイケメン男子。
できたてホカホカのモモは、うーん、ウマイ! 絶品。

お腹を満たして先に進むと、美しすぎる田園地帯に出る。
目の前には段々畑が広がり、黄金色の麦が光っている。
ここまで来るといかにも田舎で、子どもたちは最初
外人が来た!と目を丸くする。大人はちょっと怪訝な顔をする。
すかさず笑顔で「ナマステー」と先制攻撃をかけると、
向こうもにっこり、「ナマステー」。

ここで一度うちとけると、今度は周囲の村人たちからの
「ナマステー」攻撃が始まり、村の人が見守るなか、
やっぱりスターになったような気分で、仰々しく送り出される。

なにしろ、ネパール人はやたらカワイイ人が多いのだ。
ネパール人はこちらが笑顔を向けると、
必ずちょっぴり照れながら笑顔を返してくれる。
おちゃめで、好奇心が強くて、でもはにかみやで、
でも時にびっくりするほどおせっかいで・・・・・・
それが私にとってのネパール人のイメージ。

必然的に、旅の登場人物がむちゃくちゃ多くなる。
いったいこの短期の旅で、何人のネパール人と話したのかしら。
ストのネパールの楽しみ方、それはズバリ
ネパール人のローカルな暮らしを訪ね歩くこと、なのかもしれない。

宿に戻って「明日もう帰らなきゃ」と告げると、
今回の旅で何度も登場した、ブルドッグ似の
気のいい宿の兄ちゃんは「ネパールのデモは楽しかった?」と
自虐気味ジョーク。続いて「飛行機は何時?どこ行き?」と聞かれる。
「お昼に、バンコク行き、明日はバンコクだよー」と言うと、
「バンコクもネパールも一緒だ、赤服のデモが待ってるよ、
もうどうせだったら、ネパールにいたら?」と笑う。

「いたいけどねえ、帰らなきゃ。また来るよ、
私これでネパール4回目だからね、5回目もあると思わない?」と聞くと
「2011年は年間を通してネパール観光年だから、
イベントもいっぱいあるし、大人数引き連れて来てよ」と調子のいいことを言う。

「バンダ(ストライキ)がなかったらね」と言うと、
「来年は観光年だから、バンダはないよ」だって。本当かよ!

(↓なんだか昔からの友達のように話しやすかった宿の兄ちゃん)

nepa31

結局ストに始まりストに終わった私たちのGWネパール旅行。
でもなんだかネパール人は憎めないし、いやあうっかり楽しかった。
(もっとも、明日平穏に帰れれば、の話だが。
うわさによると空港までのバスは全面護衛付きで
絶対にセーフティというが、そもそも護衛付きというのがデンジャラスだ)

今回のネパール旅ではこの国が抱えている問題を目の当たりにしたし、
正直やっぱり「大丈夫?」と思ってしまう部分も多かった。
それでも私はきっとまたこの国に来るだろうし、やっぱり好き。
ネパールに幸あれ。スト去れ。

| 松岡絵里 | 世界の旅 | 23:43 | comments(5) | trackbacks(0) | - | - |
マオイストのデモ風景(動画)

カトマンドゥ一、いやネパール一の旅行者人エリア
タメル地区でデモを行うマオイストたち

| 松岡絵里 | 世界の旅 | 13:04 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
スト真っ最中のネパールより3
 
すっかりウルルンな在住日本人訪問旅になってしまった
ストライキまっただなかのネパールだが、これで終わりではなかった。

それは帰り道に待っていた。私たちは来た道と道を間違えてしまい、
「行くな!」と言われていた、マオイストの抗議活動の中心地、
ニューロードにうっかりノコノコ入りこんでしまったのだ。

「この道、やばくない?」と言い合っていたちょうどその時だ。
背後からバイクがやってきたのだが、
いきなり私たちの目の前にいた赤い鉢巻のマオイストたちが、
そのバイク目がけて大声を出し、手に持っていた武器とおぼしき棒を振りかざしたのだ。

バイクは慌てて180度方向を変え、クルリと逃げていったのだけど、
マオイストの男の子たち(若かった)はそのバイクを追いかけて
半ばからかうように奇声をあげている。うーん、まさに無法地帯だ。

そうこうした私たちもマオイストに「自転車を降りろ」と言われ、
ほかの自転車組の人たちと連なって、道の一番端を、目立たないように
そそくさと通り抜けていった。
途中、「ツーリスト、ノープロブレム」と言われたが、
この殺伐とした雰囲気は、どう見てもノープロブレムとは思えない。

途中、中心地にあるネパールにしてはがんばっているショッピングモールは、
マオイストたちに占拠されていた
進んでいくと地面にガソリンがまいてあって、
その横を松明に火をつけたマオイストの男の子たち(これまた若い)が
走り回っていた場所もあり、これは本気でビックリした。
火をつけたらたちまちに火がまわってしまうんじゃ?と思うと、背筋が凍った。

しばらくいくと手に松明を持った一団が、コールをあげながら行進している。
半べそをかきながら、なんとか観光客の歩くダルバール広場に出たときは
心の底からホッとした。ああ、お父さんお母さん、私たちは無事です!
そんなことを叫びたい気分だった。

けれどその後も私たちが泊まるタメル地区で、
警察とマオイストの小競り合い?があったり、
夜は18時〜20時の間の一瞬だけお店が開いていたのだが、
20時を過ぎたら本当にまたきっちりシャッターがおりてしまったり、
カトマンドゥの一日は「ザ・内政不安」を見ているようだった。

ホテルに戻ったら例の宿の兄ちゃん+友達が、
またもやテレビに釘付けになっていた。
「明日もストだ、でもたぶん明後日には終わると思う」とのこと。
さて、明日はどうなるでしょう?
しかし大丈夫かなあ、ネパール。
| 松岡絵里 | 世界の旅 | 23:44 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
ストの真っ最中のネパールより2


今日の目的地はキルティプルという隣町。
地図で見るとそんなに遠くないし、「丘の上の街」という事実だけが
急坂を連想させてちょっとマイナスイメージだけど、
ネワール人の古都らしいし、きれいそう。
そんなイメージだけで決めた目的だったが、これも大成功だった。

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予想通り、キルティプルでは自転車で登れない
石畳の急坂を前にへたり、そのついでに写真を撮っていたら・・・



上から急に「こんにちはー」という声が響いた。
はて、日本語を話せるネパール人かな?と思って
ひょいと上を見ると、窓からにっこり笑う美人が顔をだしていた。
和風美人、という感じの女性でネパール人にも日本人にも見える。

すると「ご旅行ですか?」と流暢な日本語が聞こえてきて、
やっぱり!と思うとともに、なぜこんなところに?と驚いた。
キルティプルに来るまでの道、一人も外国人に会わなかったし

「なぜこんなところに?」と声をかけてみると、
「私ここに住んでるんです。ジャイカの・・・」
と彼女が答え、私はナルホドと腑に落ちた。

海外青年協力隊だ、きっと。聞くと、そうなんです、と彼女。
へえ、へえ・・・・・・いやしかし、ここは内政不安のネパールの、
首都から離れた小さな町だ。不便もいろいろあるのでは? 
偉いなあ!とフムフムしているうちに、
彼女がこの町を案内してくれることになって小躍りした。

彼女の名前は小川さんと言って、JICAから派遣され、
市役所の職員としてゴミ問題を扱う活動をしているという。
私自身ネパールは路上のゴミが多いなあと思うから、
まさしく必要とされる活動だろう。
笑顔もステキで、とってもとっても感じのいい
20代中盤から後半?ぐらいの和風美人。


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しかもさらにステキ! と思ったのが、
小川さんがとってもとってもネワール語が上手なこと。
私はネワール語はさっぱりわからないが、現地の外国人が
現地語をどれだけうまく操っているかは、会話のスムーズさを見ていてわかる。
小川さんはちょうどネパール人の女友達の家に遊びに行っていたところで、
その彼女も一緒に町歩きにつきあってくれたのだけど、
ふたりの会話がいかにもガールズトーク、楽しそうに
きゃっきゃとしている姿が、とても自然だった。

小川さんが町を歩いていると次々と知り合いに会い、
抱き合って挨拶したり軽く冗談を言い合っている。
海外に住む日本人には数多く出会ってきたけれど、
これだけ自然体ですっぽり現地の暮らしに溶け込んでいる人はそう多くない。
地元の人たちが小川さんに向ける笑顔が、なによりそれを物語っていた。

ns23

話はちょっと横道にそれるが、これまで私たちは
旅先で色々な海外青年協力隊に出会ったが、
彼ら彼女たちは、本当にステキな人が多い。
もちろん中にはダメダメな人もいるのだろうけど、
いままでそんなハズレた人は一人もあったことがない。

JICAによって世界各地に派遣された協力隊の方々は、ボランティアの下、
現地で暮らせる最低賃金だけもらって、国際協力すべく
世界各国に派遣されている。驚くのがその派遣先。
バックパッカーでもひるむ「奥地」「秘境」にまで入り込んでいたりする。

モンゴルで出会った協力隊の人は、派遣先まで2泊3日、
電話のあるところまで車で8時間かかると言って笑っていた。
小川さんの場合、首都まで10キロほどの距離で、ある程度文明のありそうな町だから、
協力隊の中ではひょっとしたらさほど辺鄙なところではないのかもしれないけれど、
それでも聞けば、このキルティプルで暮らす外国人は小川さんだけだとか。

「全員ネワール語だから、話せないと暮らしていけないんですよー」と
サラリと言って小川さんは笑っていたけど、いやあ、リスペクト!

実際、協力隊の人は現地語が堪能な人が多い。
1〜2年で現地語をマスターするのはなかなか厳しく、
実際、何年もいるのに現地語はつたないという在住者を数多く見てきた身としては
彼ら協力隊の語学力だけでも、彼らの活動が有意義だとわかる。
仕分け対象になったJICAだけど、私は少なくとも海外協力隊の活動には大賛成だ。
小川さんのような協力隊員にあうと、仕分け、はんたーーいと大声で叫びたくなる。

個人的には、今回のマオイストやネパールの政治事情について
小川さんに色々教えてもらえたのも大収穫だった。
ネパールでは過去に最高19日間のバンダ(ストライキ)が行われたことがあり、
今回も長期戦になりそう
だから、いつまで続くかわからないこと。
前半に偉そうに書いたネパール事情は、小川さんに教えてもらったことが大部分だ。

家にもおじゃまさせていただいたら、小川さんは
ネパールの伝統的なおうちに、とってもステキに暮らしていた。
彼女がこの地で取り組んでいるゴミ問題はけっこう根が深く、
(実際、ネパールの道にはやたらゴミが多い)活動は啓蒙が中心だという。

お部屋には新聞紙を再利用して使うカゴが置いてあった。
ネパールでは屋台で食べ物を買ったときなど、
新聞紙に包まれて渡されることが多く、
それを再利用しましょう、と地元の人に教えたりしているのだそう。
それにしてもカゴがとってもステキで、これなら作りたくなるなあと感心。

「なかなかパッとすぐには成果が出ないゴミ問題ですけど、
近所の子どもたちが大きくなったときに、『ああ前に日本人のお姉さんが
ゴミはちゃんと捨てようって言ってたなあって
ちょっとでも思い出してくれたらうれしいなって思うんですよね」と
小奇麗に片付いたネパールの伝統家屋の中で、穏やかな笑顔で言う小川さん。

世界に親日家が多く、私たちがこうしてストライキの中
のんきに旅行できているのも、彼女たち協力隊の方々が
現地に貢献してくれているからというのは少なからずある。感謝、感謝。

 

| 松岡絵里 | 世界の旅 | 23:33 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
スト真っ最中のネパールより1
 朝、「ジィラバー!ジィラバー!」というシュプレヒコールで目が覚めた

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まだばっちりやってる・・・・・・彼らの正体は、
いまネパール全土に支持層を拡大しているマオイスト=毛沢東主義者。

GWにネパールに行って、ヒマラヤに抱かれながら
のんびりと過ごし、なんならヒマラヤの山々を歩いたりりしちゃう? 
なんて浮かれてネパールに着いた私たちだったが、
着いて早々、昨日はデモでかなりのお店が閉まっていた。がーん。

そして「明日もたぶん同じ状況だと思う」と宿の兄ちゃんに言われて、
起きてすぐおそるおそる外に出ると、
通りのお店はぜーんぶ、100パーセント閉まっていた。

ns7

ちょっと歩いても、やっぱり100パーセント閉まっている。
おまけに、昨日は一応姿が見えたタクシーも皆無。
全国的なゼネストのため、公共の交通機関はもちろん前面運行停止だ。
・・・・・・・つまり私たちは、首都カトマンドゥに閉じ込められちゃったってこと?

昨夜から薄々その事実に気づいてはいたが、閉じたシャッターが
ズラリと続く風景を見ていて、その事実がようやくリアルに感じられた。

少なくとも昨日は、ツーリスト向けのお店はちょろちょろやっていたのに。
通りで目につくのは、かなり強気な商売をしている自転車のバナナ&マンゴー売りと、
どこに行くのか?シャッター街をやたら元気よく歩いている多数の市民と不運な旅行者ばかりだ。
あ、犬も申し訳なさそうに歩いている・・・。

ns8

後で数人に「彼らはどこに向かってるの?デモに参加するの?」と
聞き込みをしてみたが、返ってきた答えは拍子抜け。
「いや、目的もなく歩いてるんだよ。ストだとやることないからね」
・・・・・・そうでしたか。

ってか、ここ数日ネパールにいるだけで、この国、大丈夫?
思ってしまうことは少なくない。デモ&ストライキもそう。
ネパールでは365日のうち、実に300日は全国のどこかしらで
ストが行われているという。
どおりで、道行く人も余裕な顔してるんだ・・・・・って、それで・大丈夫?

8年経ったいまもネパールの首都カトマンドゥは
相変わらず毎日停電+断水がやってくるし、ゴミ&ほこりっぽい。
もちろんこちらが笑顔を向けるとにっこり応じてくれる人が多いとか
旅行しながらネパールの良さもいっぱい感じているのだけれど。
でもストでやることなくて、大勢の人が街をブラブラ歩いてるって、
やっぱり大丈夫?ネパール、って思ってしまう。


結局、朝起きて外に出たもののお店がすべて休んでいて、
朝食スポットが見つけられなかった私たちは、スゴスゴ宿に帰った。
すると「簡単な朝食なら作るよー」という宿の兄ちゃんのうれしい申し出。
私たちはさっそくパンにジャムは塗ってだの、
卵焼きは両面焼いてねなんてオーダーをして
「朝食食いっぱぐれなくて良かったねー」とウキウキしながら待っていた。

けれど、待てど暮らせど、朝食はやってこない。
しびれを切らして先ほど強気なフルーツ売りから
思い切りボラれて買ったバナナにむしゃぶりついていると、
そこに申し訳なさそうな宿のお兄ちゃんが現われた。

「ごめん・・・・・・街中探したけど、パンを売っているところはなかった
がががーん。おなかぺこぺこだよー。
しかし、さまざまなコネクションがある地元の人が
パンひとつ見つけられない状況とは!

仕方なく私たちはオーダーどおりに両面焼かれた目玉焼きだけの、
さびしい朝食を済ました。

さて、今日はどうしようか。私たちにとって、それは大問題だった。
大使館情報には、外出は極力避けるように、やむを得ず出るときは
治安情報に十分注意して、と書いてある。
いやしかし、お店はすべてクローズしているものの、
周囲にはのんびり歩く外国人観光客も少なくない。

またも宿の兄ちゃんを筆頭に数人に聞き込み調査をすると、
「そのデモの中心地に行かなければ大丈夫。あと、ツーリストは大丈夫」とのこと。
しかも私たちはGW出発、世間でもっとも
旅行代金が高いときに来てるのよという貧乏根性もある。

だから今日は思い切って自転車を借りてカトマンドゥを離れることにした。
昨夜お会いした「ひげとボイン」の本間夫妻が自転車でまわって
良かったよーとのことだったので、真似させてもらったのだ。

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これは大正解だった。しばらくは騒々しいカトマンドゥを走るが、
なにしろゼネストで車&バイクがまったく走っていないので、スイスイ走れる。
途中、ローカルなエリアでクリケットに嵩じる人々の写真を撮ったり
声をかけてくるネパール人に挨拶したりしているうちに
私たちのテンションもアップ。

「自転車、気持ちいいねー、最高だねー
ストだからこその過ごし方じゃない?」なんてゴキゲン顔。

途中、いくつかのマオイストのグループを見かけた。
彼らは戦闘手段として、道路封鎖をしているのだ。
けれどものすごくピリピリしているかというとさにあらず、
普通に子どもも歩いていたりする。

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マオイストの大群を突っ切る時ははちょっぴりドキドキしたが、いかにも観光客ですと
言わんばかりのルックスと、敵ではないのですを伝えるための笑顔で
「ナマステー」(こんにちは)とあえて元気に大声で言いながら
グループの脇を通ると、そこにいた彼らマオイストはほぼ全員が
にっかり笑って「ナマステー」と答えてくれた。

ちなみにこのネパールの一連の政治不安には、「ツーリストを巻き込むな」
という不文律みたいなものがある、らしい。
誰に聞いても「ツーリストはノープロブレムだ」と言うし、
実際、カトマン市内で横を通りすぎた数少ない車の中には
デカデカと「TOURIST ONLY」(観光客専用)とペンキで書かれた車もあった。

と言っても、群集心理がいつ変わるかはわからないし、
不測の事態が起きる可能性は十分にある。
というか、現にいまが不測の事態だったりするし・・・・・・。

ちなみにたまにいる観光車以外で今日通行している車は、
ポリス&軍関係の車と救急車と、「PRESS」、「UN」と大きく書かれた車、
つまり報道と国連の車、そして首都で戦うマオイストたちのため、
真っ赤な共産主義フラッグを掲げた給水車だけだ。
しかしやっぱり人間、水がないと生きていけないんだ・・・と妙に納得

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一方マオイストが集っているエリアには
必ず「NEPAL POLICE」と書かれた、
プロテクターやら盾?やら厳重装備の警官が待機している。
いやあ、ものものしいですなあ。
と、つい話しかけてしまいたく笑顔(笑)


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私とダンナともちゃんはかなりビビりながら、
一方で野次馬根性的な気分でシャッターを切りながら
カトマンドゥ市内を自転車で駆け抜けた。

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途中でふたりで話していたのは、外務省のページや旅行ガイドなどには必ず、
「デモや集会など、人だかりができているところには
近づかないようにしましょう」と記載されているし、
実際それが正解だと思うのだけど、いざ自分が現場にいると、
ついつい人だかりのほうに吸い寄せられちゃうということ。

人がたくさん集ってワイワイやっているところを見ると、
本能的になになに、「私の知らないところで、
何かホットな事件が起こってるわけ?」
と近づきたくなってしまうのだ。危ないなあ。

そしてこの自転車カトマンドゥ脱出は大成功だった。
カトマンドゥを離れるにつれ周囲に田園や緑が増えていき、
目の前からはクワを抱えたおばあちゃんがのんびりと歩いてきたりと、
外に出れば出るほどピリピリした空気はなくなっていく。

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| 松岡絵里 | 世界の旅 | 23:11 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |
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このブログの制作者・松岡絵里の著書。パリのマルシェからニューヨークのファーマーズマーケット、はたまた南米の魔女市場から泥棒市場まで、世界約100の市場を徹底ガイド!
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